農業とわたし【とある交換日記】~vol.183

皆さま、改めてよろしくお願いします。

今回は一巡目の交換日記なので、

「なぜ農業を始めたのか」ということをメインに書いていこうと思います。

大学卒業後、衣料関係の会社に就職して、農業とは全く接点がない生活をしていました。(もちろん実家や親族が農業をやっているとかもなかったです。)

そんな自分が農業の世界に足を踏み入れたきっかけは大きく2つあります。

①自分の手で何かを作りたい

衣料関係の企業で働き、販売をする中でだんだんと自分が作ったものをお客さんに届けたいという思いが強くなっていきました。(洋服の作り手に憧れなどがありました。)

大変なことではありますが、生産から販売まで関わっていたいなと

そんなことが、日々頭の中にありました。

②北欧に住みたい

もう一つの大きなきっかけです。

いつの頃からか北欧に一度、住んでみたいという夢がありました。

どうして北欧なのか?と言われるとはっきりした理由に困るのですが…

今までに読んだ本や、大学生時代に建築について学んだことが少なからず影響しているのかもしれないです。

そして、31歳のときに①で記したようにモヤモヤした気持ちもあったため退社して、年齢制限ギリギリでワーホリビザを取得してデンマークに一年ほど滞在しました。

そして、生活費を浮かせる目的でたまたま応募した数ヶ月の農業ボランティア。

初めて経験した農作業は鶏舎の掃除など大変なことも多々ありましたが、

なにより「食との距離感が近い生活」に、とても魅力を感じました

(ちなみに「食との距離感が近い生活」というのは、ただモノとして食材を買うということではなく、生産者の顔や背景が感じられたり、自給するという意味を込めてます。)

また、それまで外食ばかりで”食”に無頓着だった私はニンニクが土の中で育つことや、エンドウ豆が一つの株から無数の実をつけることなど全く知らず、

そんな自分がちょっと恥ずかしくもありました。

(一緒にボランティアしていたペルーやイタリアの子たちは私よりよっぽど若かったですが、とてもよく野菜に関して知っていたのもちょっと驚きでした。)

そんなこともあり今後の人生において、食に関して学んでいきたいという思いが芽生えました。

少しデンマークの思い出が長くなりましたが、

衣料関係の企業で働いたことと、デンマークでの農業体験の二つの事柄が農業を始めたきっかけとなっております。

簡単に要約しますと、

静岡県浜松市で育ち、関西の大学へ進学。

大学卒業後はアパレルの会社に就職。

31歳のときに、夢だった北欧への留学を経験。

そこで学んだことや、今後のステップを考えた時に”農業”に従事したい気持ちが強くなり帰国。

地元の有機栽培農家で研修後、

自分で農業を始めた。

というような流れとなっております。

そういえば、最近のつるけんさんのコラムで「こだわり」に関しての話題がありましたが、

自分がやっている有機農業もある意味、この無駄な、方向違いの「こだわり」で失敗に陥ることがよくあります。(やたら自然に近い栽培方法に縛られすぎてしまって野菜が安定して生産できないなど)

そのあたりの話はまた機会があれば書こうと思います。

メンバーの皆さまも個人事業的な働き方をしている方が一定数いるイメージなので、セルフブランディングではないですが、どうやって仕事を成熟させていくのがいいかなど、引き続きいろいろ学ばせてください。

それでは、今回はこのくらいで失礼します。

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